ビデオミキサーとビデオスイッチャーの違い

既に機材/ハードの項目にて、ビデオミキサー、ビデオスイッチャー共にそれぞれ説明をしましたが、
どちらも似たような機能を持ったものになるので、改めて両者の違いを説明します。


まず、改めてビデオミキサーの説明を行います。
複数の映像入力信号を、ハードウェア制御によって、カットインだけではなく、
フェードやワイプ等の特殊効果を加えながらミックスすることが可能な機材です。
特長としては、映像切り替え時にノイズ等による画面の乱れがありません。
ただし、欠点として比較的機材が高価である上に、重く嵩張ります。


次に、ビデオスイッチャーの説明を行います。
複数の映像入力信号に対して1つの映像出力が可能になっており、スイッチを操作することによって、
どの映像入力信号を出力するか切り替えることが可能な機材です。
特長としては、非常に安価に手に入る上、機材自体も小さく軽いので持ち運びが容易です。)
ただし、欠点としては映像切り替え時にノイズ等による画面の乱れ、一瞬の暗転等が必ず発生します。
(注意:クラブVJ用途に用いられるビデオスイッチャー(もしくはセレクタ)は、主に民生品であり、上記のような特徴を持ちます。
しかし、業務用のものには、入力・出力の端子が各複数あり、どの入力をどの出力に繋げるか等を細かに設定可能であり、
また画像の劣化や切り替え時の画像の乱れがありません。(ただし、非常に高価な上、重く嵩張るために持ち運びが困難です。))


結論としては、どちらも複数の映像入力を可能にすることは変わりないのですが、
ビデオミキサーはスムーズな映像切り替えを、ビデオスイッチャーはラフな映像切り替えを可能にする機材になります。


どちらの機材も、プロジェクタへ複数の機材接続を可能にするので、
まずは安価なビデオスイッチャーから取り入れ、将来的にビデオミキサーを導入するのが個人的にはお勧めです。
PC1台だけ、DVDプレイヤー1台だけでVJをするのは危険(機材トラブルが起こったら、その間は映像が途切れることになる)なので、
トラブル時のサブ機材(例:DVDプレーヤー、携帯動画プレーヤー等)接続用、また複数のVJとプレイする際にも役立つので、どちらかは持っておくと便利な機材になります。