映像エフェクター

入力映像にエフェクトをかけて出力可能な装置です。
主にVJ用途(狭い用途)に製造された製品になるので価格が割高です。
前述の映像ミキサーや映像サンプラーにも同様の機能を持つものがありますが、
映像のエフェクトだけに特化した装置であり、豊富なエフェクト種類を持っています。
VJ用途では以下の製品しか私は存在を知りません。


Korg/Kaoss pad entrancer 製造中止(中古8万―10万程度)


個人的感想:
映像ミキサー、映像サンプラーと同じく、初期投資で買うには無謀な装置です。
しかも欲しくても製造中止製品のため中古でしか手に入らない上に、プレミア価格がついている場合があるという困った製品です。
もし導入する場合のために、予め欠点を書いておくと、最終出力が最大でも480i(640×480)、
またエフェクトによってはmpeg1相当(320×240)に画質が劣化してしまうため、
高画質プレイを行いたいVJにはボトルネックになります。
ただし、その欠点を補って余りあるポテンシャルを持った装置です。100種類にも及ぶエフェクト、
BPMにシンクさせたプレイも自由自在、その上6秒以内であれば任意の動画のサンプリングが可能、
また音声の入力を行えばビジュアライザとしても使用可能、なんて至れり尽くせりの内容もさることながら、
そんなのは実は序の口、一番の強みはプレイしていて楽しいことです。
指先の触覚と出力映像がリンクして動く様はまさしく快感そのもの。
ボタンを押してのプレイと違い、XYパッドを用いてのプレイになり安定感は欠けますが、ライブ感重視、
トリッキーなVJプレイをしたい方にはお勧めの製品です。


使用機材:
個人的感想でベタ褒めしているとおり、我々のチームでは、Korg/Kaoss pad entrancerを使用しています。
もしも中古で見つけたらもう1台購入したいほど素晴らしい製品です。
音の入力は無くなってもよかったので、もっと高解像度のものが発売されていれば。。。
もしくはKPE1の型式が指し示すとおり、本来は他のKaoss padと同じく2型、3型と継続的にリリースしていく予定の製品だっただけに、
Korgさんの映像分野からの撤退が悔やまれます。もっとVJ人口が多ければ。。。